丁寧な根管治療で大切な歯を守る
「食事をするとき物が噛めない」「歯ぐきが腫れて痛い」
こんな症状でお困りの方はいませんか?
これらの症状は歯の根が細菌に感染し、虫歯や炎症を起こしている可能性があります。放っておくと歯を支えている骨にも炎症が広がり、ひどくなると歯を抜かなければなりません。
大切な歯を守るためには根管治療(歯の根の治療)が必要です。
なお、当院では歯科用CTレントゲン撮影装置、マイクロスコープ(治療用顕微鏡)、YAGレーザー、ニッケルチタンロータリーファイル等を使用しております。
根管治療の目的
根管治療とは、歯の神経をとった後の細い穴すなわち根管の内部を無菌状態に近くなるように清掃し、根の先まで緊密に薬剤を詰める(根管充填)ことです。
しかし、普通根管内は肉眼では直視できず形態も複雑なため、大げさに言えばレントゲン頼りの手探り作業で、一般的には根管治療の成功率は50%以下といわれています。
保険と自費の根管治療
当院では症状や患者様のご要望を踏まえ、保険、自費での根管治療をおこなっております。
精密な治療のため保険治療でも、歯科用CTレントゲン撮影装置、マイクロスコープ(治療用顕微鏡)、YAGレーザー、ニッケルチタンロータリーファイル等を使用しております。
自費診療については、「ペントロンエンドセム MTA」を使用しています。
「ペントロンエンドセム MTA」は硬化時間が短く、かつ重度の炎症下においても耐崩壊性に優れている特徴がございます。
項目・内容 | 治療費(税込) |
---|---|
1本 | 88,000円 |
2本 | 110,000円 |
3本 | 132,000円 |
根管治療の難症例
- 歯冠部崩壊歯(歯茎の中まで虫歯が進行している)
- 湾曲根管(歯根が真直ぐでなくなく、曲がっている)
- 根管壁突孔歯(根管の内側に穴が開いている)
- 根尖孔閉塞歯(歯根先端にある、神経が出入りしている穴が何らかの理由で詰まっている)
- その他
このような状態の歯根は完全な根管充填が困難で、予後不良となり、再根管治療の対象となることが多いです。
再根管治療
一度根管治療をした歯が痛み出したり腫れたりすると、再度根管治療が必要となります。私たち開業医の初診患者さんの殆どは、この再根管治療の患者さんです。
しかし再根管治療は、その歯を以前治療した先生が、どういう治療法でやったか、どのような薬剤を使用しているか等が解らず、また本来の根管の形態が維持されていない場合が多いので治療が困難なため、治療の成功率は極端に下がります。
しかし最近、歯科用CTレントゲン撮影装置、マイクロスコープ(治療用顕微鏡)、YAGレーザー、ニッケルチタンロータリーファイル等を使用することで、成功率はかなり向上しております。当院ではこれらの機械を使用して行う根管治療を精密根管治療と名付けております。
ただしこれらの機械を使用しますと、時間と費用(経費)が掛かりますので、その歯の最終的な補綴物(歯の上に被せるもの)は保険外とさせていただきます。
根管治療の症例
術前
不十分な根管治療で生じた病巣
術後
再根管治療によって再生した骨(治癒した状態)
・根管治療 保険適用(保険制度により費用はかわります)
・治療期間 約2か月
※根管治療は再発する場合があります